甲状腺とは?
甲状腺は、首の前部に位置し、体のエネルギー代謝や成長、発育に重要なホルモンを分泌する器官です。甲状腺ホルモンは、心臓の機能や体温調節、体重管理など多岐にわたる機能に影響を与えます。甲状腺に問題がある場合、体に様々な症状が現れることがありますが、これらの症状は他の病気と似ていることが多く、どの診療科にかかるべきか迷うことも少なくありません。
この記事では、甲状腺に異常が疑われる場合にどの科にかかるべきか、そして当院がどのように対応しているかをご紹介します。甲状腺疾患の診断と治療に特化したクリニックとして、皆様が適切な医療を受けられるようサポートいたします。
甲状腺の症状が現れたら何科にかかるべき?
甲状腺に異常が疑われる場合、主に内分泌内科や甲状腺専門外来にかかることが推奨されます。甲状腺はホルモンを分泌する内分泌器官の一つであり、ホルモンバランスの崩れや異常が原因となる疾患は、内分泌内科で診察・治療が行われることが一般的です。
主な甲状腺の症状
甲状腺の異常は、ホルモンの分泌が過剰または不足することで発生し、それに応じて異なる症状が現れます。以下のような症状が見られる場合は、甲状腺の問題が考えられます:
- 甲状腺機能亢進症(バセドウ病):体重減少、動悸、汗をかきやすい、手の震え、イライラ感
- 甲状腺機能低下症(橋本病):疲労感、体重増加、寒がり、便秘、肌の乾燥、むくみ
上記の症状がある場合、まずはかかりつけ医や内科医を受診するのも一つの方法です。しかし、甲状腺に関連する症状が顕著である場合、早期に内分泌内科や甲状腺専門医に相談することが重要です。
甲状腺疾患に対応できる診療科の種類
甲状腺の病気にかかる場合、以下のような診療科で診察を受けることが可能です。それぞれの科の役割や診療内容について理解することで、より適切な診療科を選ぶことができます。
内分泌内科
内分泌内科は、ホルモンのバランスを管理する専門科であり、甲状腺疾患の診断と治療に特化しています。甲状腺ホルモンの異常や甲状腺の機能に問題がある場合、内分泌内科が最適な診療科です。当院のような内分泌内科クリニックでは、血液検査をはじめ、超音波検査や甲状腺シンチグラフィーなどの専門的な検査が行われ、精密な診断が可能です。
一般内科
甲状腺に関する初期症状が不明瞭な場合や、全身的な症状が現れる場合、まずは一般内科を受診することも選択肢の一つです。内科医が必要に応じて甲状腺専門医や内分泌内科への紹介を行います。軽度の症状や診断が難しい場合でも、内科医との相談が重要です。
甲状腺外科
甲状腺に腫瘍や結節が発見された場合、甲状腺外科で手術治療が必要となることがあります。悪性腫瘍が疑われる場合、専門的な手術ができる施設での診断と治療が行われます。当院では、必要に応じて信頼できる専門外科医への紹介も可能です。
耳鼻咽喉科
甲状腺が首の前部に位置しているため、のどの違和感や腫れを感じる患者様は、耳鼻咽喉科を受診することもあります。ただし、耳鼻咽喉科は甲状腺そのものの機能異常に直接対応できる科ではないため、内分泌内科や甲状腺専門医を紹介されることが多いです。
甲状腺疾患に対する検査と診断方法
甲状腺の病気を適切に診断するためには、いくつかの検査が必要です。正確な診断を行うことで、適切な治療方針を決定できます。当院では、最新の設備を用いた検査を行い、迅速かつ精密な診断を提供しています。
血液検査
甲状腺ホルモンのレベルを測定するための血液検査は、最も基本的な検査方法です。TSH(甲状腺刺激ホルモン)、T3、T4などのホルモンレベルを確認することで、甲状腺の機能が正常かどうかを判断します。
超音波検査
超音波検査(エコー)は、甲状腺の大きさや形、腫れや結節の有無を確認するための安全かつ非侵襲的な検査です。当院では、甲状腺の異常を早期に発見できるよう、定期的なエコー検査も行っています。
甲状腺シンチグラフィー
甲状腺シンチグラフィーは、放射性ヨウ素を用いて甲状腺の機能を評価する検査です。バセドウ病や甲状腺腫瘍など、特定の疾患に対する診断を補助します。当院では、この検査を必要に応じて外部専門機関と連携して実施しています。
針生検(バイオプシー)
甲状腺に腫瘍や結節が見つかった場合、細胞を採取して悪性かどうかを調べるための針生検を行うことがあります。この検査は、甲状腺癌の早期発見に役立ちます。診断の結果に基づき、適切な治療方針を決定します。
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