痛くない採血を目指して☆
採血の苦手な方のために細い針を準備しております☺
当院ではお客様(患者様)に優しい医療をどんどん追求していきたいと思っています。
当クリニックの臨床検査技師の提案で、採血の苦手な方のために、細い針を準備することにしました。
もちろん全く痛みがなくなるないわけではないのですが、太い針の方がやはり痛いことが多いので・・・
小さなことですが、そういった気持ちで診療にあたっていかないと、せっかくうちのクリニックを選んでくださっている患者様に申し訳ないと考えております。
また採血の苦手な方は、ベッドで横になって採血いたしますので、不安のある方は、どうぞ遠慮なくお申し付けください。
また、針も「直針」と「翼状針」両方準備しております。
翼状針は、
①針を刺す際や採血用試験管を変える際の痛みが少ない
②針が短く深く刺せないため、神経損傷などトラブルが起こりにくい
③針を刺した時にチューブ内に逆流する血液が確認できるため、採血のやり直しも起こりにくい などのメリットがあります。
以前私たちが報告した東大新入生約19000人を対象とした研究では、健康診断の採血後の脳貧血(血管迷走神経反射、神経調節性失神、医療者による治療が必要となったもの)の発生率は0. 63%でした。
特に痩せている方(BMIが18.5未満)、血圧が低い方(上の血圧が90未満)に多いことが分かりました。
採血の時の脱水状態を避けることや、下がった血圧をあげる体操、水分摂取 などの予防方法に関するアドバイスは、リスクの高い人、特に「低体重」または「低血圧」の人にとって有益である可能性があります。
論文はこちらより
Neuroepidemiology. 2017;49(1-2):31-33.
https://www.karger.com/Article/FullText/479698
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28810256/