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採血の時、どうして親指を中にして握るの?甲状腺・糖尿病代謝の臨床検査その6

答え

採血時、親指を中にして握っていただきますが、前腕の筋肉を収縮させることで静脈血の還流を促進し、血管を怒張させています。これにより、血管をしっかり確認しています。
血管を怒張させる方法に、手をグーパーとさせる方法がありますが、筋肉の収縮に伴いカリウムが流出し検査データに影響が出ますので控えて下さい。血管が見えずらいという方には、手を心臓より下になるようにして血液をうっ血させる方法や温めるなどして血管を確認しやすくします。
また握った手を開くタイミングですが、採血途中で開いてしまうと血流が弱くなったり、手を開く動きにより針先が血管からずれてしまう可能性がありますので、声がかかるまで握っていてください。

 

わからないときは臨床検査技師さんにお尋ねください。

つづく

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